チャンビシ銅鉱山(ザンビア)、2003年の生産は予想を大きく下回る

　中国銅業誌によると、中国の最大の非鉄探査・開発企業である中色建設集団公司の子会社である中色建設アフリカ鉱業有限公司は、ザンビアのチャンビシ(Chambishi)銅鉱山の2003年のカソード換算の銅生産量が当初の目標より大きく下回ることを明らかにした。
　同鉱山のカソード生産量は、1.1万t程度になるようだ。2002年末では、2.4万tと予測していたが、その後、生産計画を1.3万tに大幅に削減し、実際にはこれら減産発表よりさらに生産量を下回った結果となった。その主因は、労働者のスキル問題と現地労働者の就業能率の悪さ等、現場での生産が思うように進まないこととしている。
　2004年の生産量は3万t、2005年まで5万tに増産したい考え。同社幹部によると、現在、LME銅の価格が大幅に上昇し、生産拡張のために良い環境にあるとして、拡張計画を立てている。一方で、ザンビア政府が既存の大型の銅企業のみ適用している原料輸入税を小型銅鉱山には適用しようとしない事について、強い不満を表している。また、増産に向けて足かせとなる問題として、地元の治安問題を挙げている。