ニュース・フラッシュ
2004年1月26日
サンティアゴ
原田 武
チリ・鉱業大臣、鉱業ロイヤルティ導入を再度否定する
Estrategia(1月21日付)によると、1月初めに財務大臣の鉱業ロイヤルティ導入を示唆するとも取れる発言の後、ロイヤルティの議論が再燃したが、チリDulanto鉱業大臣はチリ政府はロイヤルティ導入を否定する旨の発言を行なった。鉱業大臣は常々ロイヤルティ導入には否定的な立場を取ってきており、昨年の11月にもアントファガスタ市で行なわれた国際鉱業展示会Exponorの席で、現政権内でのロイヤルティ導入はないと語った。しかし、鉱業大臣は、鉱業界の国家への更なる貢献を高めるための議論までを否定した訳ではないと付け加えている。以前より、鉱業大臣は鉱業クラスター構想として、鉱業周辺産業を育成し、その地域への社会経済的な恩恵を増加させる構想を持ち、そのための具体的なプログラム作りや基金の創設の必要性を主張してきた。ここ数週間の銅価の好況は、鉱業界の更なる貢献に好都合であるとの考えから、鉱業界の貢献を高めるための鉱山会社との議論に前向きな姿勢を示した。
