Norilsk Nickel社、2004年のパラジウム生産量は83t程度か

　2/6付けのインター・ファックス社は、米国Bloomberg社からの情報として、ロシア連邦のNorilsk Nickel社の2004年におけるパラジウムの生産量が83tになるとのアナリストの分析に基づく見通しを伝えている。
　これによれば、同社が生産するパラジウムの販売先は、すでに契約済みである。
　なお、同社は、これらの情報に関し、国家機密に関する事項だとしてコメントを拒否しており、ロシア連邦政府が国家機密法の改正(今年2月末～3月初めにも行われるのではないかとの希望的観測がある)を行い、必要な措置が取られた段階で公表したいとしている。
　一方、Johnson Matthey社は、同国の2004年パラジウム輸出量を90tと、HSBC社のアナリストは85tと、それぞれ予測している。
　Norilsk Nickel社は、世界ニッケルの18%、コバルトの13%、銅の3%、パラジウムの50%、白金の14%と金の1.5%を生産している。