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ニュース・フラッシュ

2004年3月2日 バンクーバー 中塚正紀

ファルコンブリッジ社、組合と合意、3週間にわたるストが終了

 ニッケル生産量が世界第3位の規模を誇るFalconbridge社のオンタリオ州サドバリー鉱山及び製錬所等の組合従業員1,050名が2月1日から行ったストライキは、契約従業員を引き続き雇用することを条件に、従業員の93.5%が新契約を承認したことを受け、3週間で終結した。
 新契約は2007年まで有効で、その内容は、最初の一年は時給を40セント引き上げるのに加え、生活手当を今後3年間、毎年支給し、また、和解ボーナスとして2,000ドルの支払うとともに、復職後、12週間で目標生産高を達成した場合、1,000ドルのボーナスも支給するというもの。さらに同社は、近々、枯渇が予想されるLockerbie鉱山の閉山後も従業員を解雇せず、サドバリー地区のNickel Rim SouthやFraser Morganの2つの新しいプロジェクトに雇用していくことにも同意した。
 サドバリーのニッケル生産量は世界全体の約5%を占め、同社は、現在、供給不足から14年来の高値状態が続いているニッケルの生産を再開するため、ストライキの終結を切望していた。ストライキ中、製錬所はキャパシティー50%で稼動されていたが、今後約3週間から4週間で元の生産量に追いつき、この四半期までにストライキにより減少した生産量を取り戻せるだろうと予測している。(2004年2月23日~2月24日 プレスリリース/ファイナンシャル・ポスト/グローブ&メール)

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