閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
パラジウム ベースメタル レアメタル
2004年3月5日 アルマティ 酒田 剛

ロシアの2003年PGM生産量、白金は21%増、パラジウムは5%増

 2/26付けのwww.giredmet.ruサイトは、ロシア連邦財務省のAleksei Ulyukaev次官の発言として、同国の2003年における白金生産量が対前年比21%増、パラジウム生産量が同5%増であったと伝えている。
 これによれば、これら生産量のデータは、採掘量ベースなのか、あるいは製錬所における生産量なのか確認されていない。(PGM(白金族金属)の生産量の中には、リサイクルなどによる回収分が含まれている可能性もある。)
 また、これとは別に、Johnson & Matthey社は、同国のNorilsk Nickel社による2003年のパラジウム販売量が約92tであったと推測しているが、Norilsk Nickel社は法制上の問題から未だデータを公表できないとしている。
 なお、インター・ファックス社によれば、Norilsk Nickel社のLeonid Rozhetskin副CEO は、2003年に生産した全てのパラジウムは販売に供され、2004年の生産予定分を対象とする販売契約もすでに締結されていることを明らかにしている。
 ロシアのPGMに関する種々のデータは、サイド情報に乏しく裏付けは非常に困難であるが、当事務所が入手したいくつかのデータを参考までに以下に示す。

  • PGM採掘量の98%は、Norilsk Nickel社によるものである。
  • PGM製品の91%は、Norilsk Nickel社によって生産されている。
    (以上、ロシア科学アカデミー鉱床地質・地化学研究所(IGEM)からの情報)
  • 2003年のパラジウム輸出量は67tであり、この他27tがStillwater社(米)の買収のためにロンドンの銀行に売却された。
    (Eurasia Mining社(英ジュニア)エカテリンブルグ駐在事務所からの情報)

ページトップへ