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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2004年3月11日 ロンドン 霜鳥 洋

Rio Tinto社、ポルトガルのNeves Corvo銅鉱山を売却

 Rio Tinto社(英国)の発表によれば、Rio Tinto社とEmpresa Desenvolviment Mineiro(EDM:ポルトガル国営企業)は、Neves Corvo銅鉱山(ポルトガル)を128百万ユーロで売却することでEuroZinc Mining社(カナダ)と合意した。同鉱山はEDMが51%、Rio Tinto社が49%を有し、Rio Tinto社分の売却額は58百万ユーロである。
 Neves Corvo鉱山は2003年11月にポルトガル政府によって公開入札にかけられ、EuroZinc社のみが応札していた。同鉱山の売却は2000年に方針が決定されたもので、2001年にRio Tinto社は同社分権益を81百万USドルでMurchson United社(豪)とOutokumpu社(フィンランド)に売却することとした。しかしその後Outokumpu社(フィンランド)が購入を中止したため、再度売却先を探していた。本合意には価格条項があり、売却後の4年間において銅価格が一定値を超えた場合、3者が利益を分け合う。設定価格は1年目が0.90USドル/lb、2~4年目が0.95USドル/lbである。今後、必要な承認を取得し、6月4日までに売却を完了する計画である。
 EuroZinc社は同鉱山の近傍にあるAljustrel鉱山(操業休止中)を有しており、2鉱山の相乗効果が期待できるとEuroZinc社は見ている。Neves Corvo鉱山の2002年の銅生産量(精鉱中金属量)は77,200tであった。

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