ニュース・フラッシュ
2004年3月11日
ロンドン
霜鳥 洋
Impala Platinum社、2003年7~12月期は増産なるも減収・減益
Impala Platinum社(南ア)の2003年7~12月期中間報告書によれば、同期における白金精錬量は1,075,000オンス(33.4t)で前年同期の39.1%増であった。生産増は受託精錬分が317,000オンス(9.9t)と2.7倍に増えたこと、自社鉱山分も10.3%増の758,000オンス(23.6t)となったことが寄与した。生産増にもかかわらず、現地通貨ランドが米ドルに対して29%高くなったためランド建て白金販売価格は24%低下し、同期の売上高は5,632.4百万ランドで12.1%減であった。またインフレによる生産用部品や人件費の上昇をうけて生産コストが16%上昇したため、操業利益は1,722.3百万ランドで43.2%減、純利益は1,060.8百万ランドで47.3%減となった。
同社の長期計画は、今後30年にわたり自社鉱山の年産100万オンスを維持するとともに、受託精錬分との合計白金精錬量を2006年までに年200万オンス(62.2t)とするものであり、効率的な投資計画を検討中である。