ニュース・フラッシュ
BHP BILLITON社グループ2003年後期の業績:著しい増収増益
BHP BILLITON社のニュースリリースによれば、同社グループの2003年後期(7~12月)の売上高は10,963百万USドルで前年同期比36.2%増加、税引前利益は2,183百万USドルで31.6%増加、純利益は1,213百万USドルで30.3%増加となった。処分可能なキャッシュフローは1,681百万USドルと42.6%増加、プロジェクトや投資への支出は836百万USドル(石油プロジェクト383百万USドル、鉱物プロジェクト・その他453百万USドル)、資本支出は400百万USドル、探鉱支出は193百万USドルであった。
同社は、この著しい好業績は、過去数年間にわたるビジネス戦略((1)操業資産のパフォーマンス最大化、(2)規模の経済の利益を含むベスト・プラクティス共有によってもたらされた経費削減機会の見極め、(3)安定したキャッシュフローを使用した多くの優良プロジェクトへの再投資)の首尾一貫した実行の結果であるとしている。また、税引前利益の増加は、すべての一次産品の価格上昇、銅、原料炭、ダイヤモンド、鉄鉱石、アルミの売上量の増加、低い操業コスト等を反映したものであり、これを相殺する要因として、為替レートの影響、コストに関連した価格上昇、豪州・南アにおけるインフレ圧力等があったとしている。
今後の見通しについて、同社は、中国の力強い成長の継続がアジア諸国にいい刺激となり、その他主要国における拡大的な金融・財政政策により、欧米や日本も着実に回復してきていることから、この強い需要を確実に捉えること、短期的には既存資産のパフォーマンス最大化、さらにいくつかの一次産品では既発見や未発見地域への探鉱強化(特に2004年は石油探鉱を1億USドル増加させる計画)を進めるとしている。
