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ニュース・フラッシュ

2004年3月16日 アルマティ 酒田 剛

キルギス政府、機構改革で地質・鉱物資源庁が鉱業企業の活動を一元管理へ

 2/20付けのインターファックス社は、キルギス共和国のNikolai Tanayev首相の発言として、同国が政府機構改革の一環として、経済発展・産業貿易省の鉱業セクター各部局の権限を国家地質・鉱物資源庁に集約させ、鉱業企業に対する管理を一元化することを決定したと伝えている。
 同首相によれば、鉱業分野における予測、評価、投資促進、埋蔵量認定及び企業活動の監視に対する責任体制が確保されることによって、各企業の原料確保基盤は強化され、鉱業セクター全体の競争力増大につながるとしている。
 また、首相は、探鉱活動こそが投資者の責務であるとし、地質・鉱物資源庁が鉱業に関するより国際的で標準的な制度の導入を図ることによって、業界の抱える問題を解決していくと発言した。
 さらに、鉱業部門で最大の収益を上げてきたKumtor鉱山では、今年から金生産量の減少が始まると見込まれているため、キルギスのGDPを目標である7%以上に押し上げるには、鉱業界の一層の努力と発展が不可欠だとし、そのためにも、同国の豊富な鉱物資源の開発を進展させるよう、必要な情報の提供と指導監督を行う地質・鉱物資源庁の果たす役割は重要だと指摘した。

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