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- 鉱種:
- 亜鉛 ベースメタル
イランのMehdiabad亜鉛鉱床、パイロット・プラント設置へ
Union Capital社(豪)の発表によれば、同社が33%の権益を有するMehdiabad亜鉛鉱床(イラン)は現在ボーリング調査と金属回収試験の実施中であり、2004年後半に試験採掘とパイロット・プラント設置が行われる予定である。その後、亜鉛年産30,000t規模の実証プラントを建設し、2006年には実証プラントの操業を軌道に乗せたいとしている。
実施中のボーリング調査は推定資源量を確定資源量とするためのもので、計画の3,000mのうち760mが完了している。金属回収試験は酸化鉱石からSX-EW法で亜鉛を回収するもので、鉱石から亜鉛を選択的に溶解させる工程に課題があり、現在の亜鉛回収率は70%である。金属回収試験の結果を受けて2004年半ばにプラントのフローシートが決定される。イランの法律では採掘計画と回収工程が決定して始めて採掘許可が付与され、試験採掘が可能になる。実証プラント建設の資金調達方法は現在検討中であるが、最近の亜鉛、鉛、銀の価格回復で本プロジェクトへの国際的関心は高まっていると同社はコメントしている。
