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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル レアメタル
2004年3月23日 ロンドン 嘉村 潤

ニッケル需給、2003年(修正)と2004年1月

 国際ニッケル研究会の2004年3月報によれば、修正されたニッケルの2003年の鉱山生産量は1,264.3千t(前年比1.4%増)、一次ニッケル生産量は1,206.9千t(前年比2.0%増)、消費量は1,232.7t(前年比5.5%増)であった。
 また、2004年1月の鉱山生産量は104.3千t(前年同期比1.8%増)、一次ニッケル生産量は107.8千t(前年同期比5.3%増)、消費量は107.2千t(前年同期比6.5%増)であった。この1月も前年からの傾向に引き続き北東アジア諸国(中国、韓国、日本)の需要増が特徴的である。鉱山生産では、インドネシアが対前年同期比で生産量を伸ばしている。
 2003年の消費量が34.3%増と急増している中国では、2003年の鉱山生産量が前年比11.5%増の60.8千t、精錬生産量が18.3%増の63.3千tと伸びているものの、需要増に追いつかず、ニッケル地金輸入やフェロニッケル輸入の大幅増で対応している。中国の2003年の鉱山生産量が消費量に占める比率(鉱石自給率)は49.4%、地金生産量が消費量に占める比率(地金自給率)は51.5%となった。

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