ニュース・フラッシュ
2004年3月29日
サンティアゴ
原田 武
チリ・上院委員会、Codelcoからの国防税の見直しを提案
El Diario(3月16日付)によると、元財務大臣であり、現在は上院の財務委員会の委員長であるAlejandro Foxley議員が、Codelcoの収益の分配状況の調査を提案した。特に、Codocoの年間売上げの10%を軍の予算に向けられることを定める法律(国家銅保有法)の見直しにも言及したとする。同法律はピノチェト政権の時代に制定された法律であり、その見直しについてはこれまでも議論されてきたものの、現在も維持されている。最近の発表によると、昨年のCodelcoの剰余金は606.5百万US$で、その40.9%にあたる248.8百万US$が軍隊の予算に組込まれた。また、El Mercurio(3月17日付)によると、Codelco総裁Juan Villarzu氏の見通しとして2004年の平均銅価1.1US$/lbと仮定した場合、剰余金が2,000百万US$、軍隊へは450百万US$が納入されるという数字もある。
