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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2004年3月29日 調査部 市原秋男

タイカッパー銅製錬生産開始へ

 銅精錬のタイ・カッパー・インダストリー(Thai Copper Industries Plc.)は来月にも商業生産を開始する見込み。260億バーツを投じ、バンコク南東約210Kmのラヨ-ンに年間生産能力7万2千tの製錬所を建設、その後生産能力を16万5千tまで引き上げる予定となっている。
 同社プラユット会長によると、すでに所要銅鉱石を長期契約により確保、チリから1万tの銅鉱石が到着しており、次いで豪州からの鉱石が到着予定とのこと。タイは、昨年203,588tの電気銅を豪州、インドネシア、ザンビアから輸入しており、同社は、国内の電気製品、電線製造向けの販売を想定している。
 同社は、1994年に設立され、製錬所の建設を進めていたが、7割まで完成した時点の97年に通貨危機が発生したため、計画が一時棚上げ状態となった。その後、一昨年初めから再建策の検討が進み、建設が再開されていた。
 出資比率は、タイ資産管理公社(TAMC)36%、タイ産業金融公社(IFCT) 7%、タイ・フィルム・インダストリー(TFI)27%、ノルウェーに本拠地を置くクヴァナ(Aker Kvaerner)28%等となっている。(3月25日(木) Bangkok Post他)

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