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ニュース・フラッシュ

2004年4月9日 北京 納 篤

内蒙古におけるレアアース生産、2004年は93,200t以下に生産調整

 有色金属工業信息中心によると、レアアース生産の中心基地の一つである中国内蒙古自治区における2004年のレアアース生産量が93,200tに抑制される。
 中国のレアアース業界及び関連産業の2003年産業全体の生産額は31.5億元(318百万USドル)であったが、2004年には50%増加させ48億元に達する見込み。また、二次製品や最終製品の割合は、2003年が全体の30%であったのに対し、2004年は40%に割合を増加させ、19億元に達するとしている。
 この中国政府の方針は、レアアース資源の下流部門、すなわち最終製品生産への積極誘導策と思われ、レアアース資源の上流域から下流域まで、レアアース産業全体への中国の影響力がさらに増すことになる。生産調整に関しては、これまでも国家発展改革委員会稀土弁口室を中心に生産や輸出量に関し規制を行っており、同弁口室との交流会議(日中レアアース交流会議:日本側経済産業省鉱物資源課、中国側国家発展改革委員会)の中でも、中国政府としては乱掘防止及び環境汚染防止のために、今後も国の関与を続けるとしている。

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