ニュース・フラッシュ
2004年4月19日
バンクーバー
中塚正紀
Placer Dome社-チリのCerro Casaleプロジェクトを開発か
Placer Dome社はチリのCerro Casaleの露天掘り鉱山開発にかかる費用が、16.8億ドルになることを発表。現在、金と銅の価格が高値を維持していることから、再度、検討結果を見直したもの。
同鉱山は、Placer Dome社(51%)、Arizona Star Resources社(25%)、Bema Gold社(24%)がジョイントベンチャーで所有、金の推定埋蔵量は2,540万オンス、銅64億ポンドで、世界でも5~6本の指に入る未開発巨大金鉱床、年間生産量は金97.5万オンス、生産期間18年を想定。今回の見直しは、基本建設資金と運営費のみのため、更に予算はふくれあがる。
Placer Dome社は6月30日までに開発を続行の決断が必要だが、非常に良いプロジェクトとみて、続行する可能性が高い。Cerro Casaleの開発で、同社の2009年までの金生産量500万オンスの目標にほぼ達する。なお、一部の専門家は、このプロジェクトが稼動しだす頃には、金属価格が下落周期にかかる可能性もあると指摘している。(2004年4月8日付ファイナンシャル・ポスト、4月15日付バンクーバー・サン)
