ニュース・フラッシュ
2004年5月3日
サンティアゴ
原田 武
チリ鉱業ロイヤルティ、数週間内に議会に提出される予定
El Mercurio(4月26日付)によると、ラゴス政権は数週間内に、鉱業ロイヤルティ法案を議会に提出する見込み。本法案が成立するためには下院(120議席)・上院議会(49議席)にて4/7の賛成が必要であり、下院120議席、上院49議席のうち、下院で67、上院で28の賛成が必要。この法案の議会通過の可否について、各政党の動向が注目されている。与党連合の第1党であるキリスト教民主党(DC)は、鉱業ロイヤルティの推進派で政府案の支持を決めている。また、野党中道右派の国民革新党(RN)も支持を表明している。しかし、もうひとつの野党勢力である独立民主同盟(UDI)が、未だ、ロイヤルティに関する賛否を発表していない。UDIは下院で22議席、上院に10議席を占める勢力で、動向次第で、法案の通過が左右される。政府案の詳細の入手を求めており、その政府案を評価した上で近日中にはUDIの意見を決めるとRodrigo Alvarez党首は語った。
