閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2004年5月7日 目次英哉

Newmont社、金価格高で増収でもコスト増等で減益に

 世界最大の産金企業、米Newmont社が28日発表した2004年第1四半期の決算は、金価格高で大幅増収となったが、コスト増や会計ルール変更で収益は対前年同期26%減となった。
 同社の今期金販売量は、豪州や南米での増産が米ネバダ州の大雪・施設故障で相殺され、対前年同期2%増の181万ozにとどまった。しかし平均販売価格が18%近く上昇したため、収入は前年同期5割増の11億USドル超となった。一方生産コストも15%近く上昇し、更にインドネシア・Batu Hijau鉱山の経費計上方法の変更により4,710万USドルの非現金支出を計上したため、最終利益は前年同期の1億1,730万USドルから8,670万USドルに減少した。
 同社のMurdy社長は「産金量トップは金価格低迷時の生残り策として進めた企業買収の結果で、それを目指した訳ではなかったが、なってみるとその恩恵は大きい。今後は探鉱を強化し埋蔵鉱量拡大でトップの座を守りたい」と述べている。

ページトップへ