2003年のロシアの白金輸出量は7%増

　5月17日付けインターファックス社は、Johnson Matthey社の報告として、2003年のロシアの白金とパラジウムの輸出量が、それぞれ前年比7%増の32.7tと同52.8%増の91.8t(Norilsk Nickel社は生産したパラジウムすべてを販売)であったと伝えている。
　2003年の世界需給バランスでは、白金は8.7tの供給不足(需要量：自動車産業向け99.2t(前年比23.0%増)が全体を押し上げ、前年比1.0%増の202.8t、供給量：同4.5%増の194.1t)であったのに対し、パラジウムは供給超過(供給量：前年比23.0%増の200.6t、需要量：同9.0%増の163.6t)となった。2004年見通しとしては、白金は生産量が増えて需給が均衡する一方で、2003年には米国の自動車産業界が在庫を消費したパラジウムは需要が伸びると見られている。