ニュース・フラッシュ
2004年6月18日
アルマティ
酒田 剛
ウズベキスタン、鉱物資源産業に対して超過利得税を導入
6月8日付けインターファックス社によれば、ウズベキスタン政府は鉱物資源産業に対して超過利得税を導入することを決定した。超過利得税制は、国が目標として掲げる合理的な鉱物資源利用に寄与するとの判断からで、Almalyk鉱山・冶金コンビナート(AGMK)は新税が適用される最初の企業となる。超過利得税率は、銅の輸出価格によって決定され、1,901~2,100USドル/tの価格帯にある場合に税率は30%、2,100USドル/tを超える場合には50%がそれぞれ適用される。同国の法人税の基本税率は20%。また、超過利得税を納入した企業は、収益を投資プロジェクト(経済省との調整)に振り向ける必要があるとされ、これに応じない場合には全額国庫に接収されるとの附則も決定された模様。新税導入に関する規則も近く承認される見通しで、財務省は課税対象となる企業リストを作成中。
AGMKは、国が97.5%を所有するウズベキスタン唯一の銅生産者(銀は同国の90%、金は20%を生産)で、46.5%分の民間売却が検討されている。
