ニュース・フラッシュ
2004年6月21日
リマ
辻本崇史
ボリビア・COMIBOL(鉱山公社)が鉱山の自社操業の再開を政府に要請か
現在、COMIBOLは、保有鉱山の操業はJV契約により民間に委託し、自ら直接に鉱山操業は行わず、管理的業務のみを行っており、これは法律に規定されている。本件に係り、Bolivian Mining News(5月)他によると、COMIBOLは、Caracoles錫鉱山の紛争解決のため、再び自ら本鉱山の操業実施が可能となる様、国会に法律改正を求める法案を準備中である。
Caracoles鉱山は、現在、COMIBOLとのJV契約により地元のBarrosquira社が操業を行っているが、投資コミット等に係る契約条項の不履行を理由に、約1か月半前から地元の鉱山協同組合労働者が鉱山を占拠し、操業会社の元来の正規鉱山労働者も巻き込み、混沌とした状況になっている。
今回のCOMIBOLの措置は、この紛争を解決するため、自らがCaracoles鉱山の操業を行うことを直接的な目的としているが、今後、広く鉱山操業を目指す、過去に回帰する動きとも思料され、今後の動向が注目される。
