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Albidon社、ザンビアMunaliニッケル・プロジェクトで2つの新鉱化帯を発見
Albidon社(豪)の6月21日の発表によると、ザンビアにおいて、同社が進めているMunaliニッケル・プロジェクトの鉱床の西1.5kmで、2つの新しい鉱化帯を捕捉した。これまで12本の掘削が行われたうち、4.2m間でNi 1.03%、Cu 0.21%、Co 0.08%、PGM 1.38g/t及び5.05m間で、Ni 1.85%、Cu 0.35%、Co 0.11%、PGM 1.16g/t(2.35m間でNi 3.27%、Cu 0.61%、Co 0.20%、PGM 1.99g/tの部分を含む)のものが見つかったとしている。Munaliニッケル・プロジェクトは、ザンビアの首都ルサカの南60kmに位置し、1969年に鉱床が発見され、2002年にAlbidon社が引き継いだ。2003年末までの掘削結果では、推定資源量がニッケル0.83%で704万トンとなっている。 (2004. 6. 25 ロンドン 嘉村 潤)目次へ Adastra Minerals社、コンゴKolwezi鉱さいプロジェクトの所有権獲得rn Adastra Minerals社(カナダ:American Mineral Fields社から5月に名称変更)の6月15日の発表によると、同社が82.5%所有する子会社Kingamyambo Musonoi Tailings SARL(KMT)社が鉱さい採掘許可を受け、コンゴ民主共和国において、Kolwezi鉱さいの明確な所有権を確保した。鉱山省許可を受け、鉱山公社Gecamines社に5百万ドルを支払った。さらに1千万ドルをGecamines社に支払う予定。本プロジェクトは、ザンビア国境に近い最南部のコバルト、銅を含む2つの鉱さいダムを採掘するもので、廃さい鉱量112.8百万t、コバルト0.32%、銅1.49%である。鉱量の97%がJORC基準のProvenに相当、年産コバルト7,000t、銅42,000tとすると38年の操業が可能となる。 (2004. 6. 28 ロンドン 嘉村 潤)目次へ 豪・Lady Annie銅鉱山開発へrn Avon Resources社(探鉱投資ファンドMineral Securities社シェア26%)とBuka Minerals社は、Lady Annie銅プロジェクト(Buka社)を共同で開発することとなった。Avon社はCopperCo.に社名変更し、Buka社はCopper社のシェア25%を引き続き所有する。Mineral社も15%までシェアを上げFSを支援する。Lady AnnieプロジェクトはMt.Isa北西136kmに位置し、計画では06年までに生産を開始し、年産1.5万tで銅を生産する。鉱物資源量は8.8百万t(銅品位1.17%)。Copper社はこの他にも銅の探鉱プロジェクトを推進する。 (2004. 6. 24 キャンベラ 神谷夏実)目次へ 豪・Xstrata社、Mt.Isa鉱山での亜鉛・鉛露天採掘へrn Xstrataは、Mt.IsaのBlack Star鉱山において、亜鉛・鉛の露天採掘を開始すると発表した。開発コストは27.6百万豪ドルであるが、ほとんどが剥土作業に使われる。露天採掘のための剥土作業は2004年後半に開始され、2005年早期に年産150万tの生産が始まる。鉱物資源量は24.2百万t(亜鉛5.2%、鉛3.5%、銀60g/t)で鉱山寿命は5年の見込みrn(2004. 6. 25 キャンベラ 神谷夏実)目次へ フィリピン・Philex Gold社、Boyonganプロジェクトの資源量を発表rn Philex Gold社(トロント上場)は、フィリピン・ミンダナオ島のBoyonganの鉱物資源量を発表した。同鉱床は、Anglo American社とJVで実施しているもので、オペレータであるAnglo社が、3Dモデルを使い解析し、AMEC American社が検証した。概則鉱物資源量(CIM基準)は219百万t(硫化鉱と酸化鉱の合量、平均品位は銅0.51%、金0.74g/t)で、このうち酸化鉱は99百万t(銅1.09%)、硫化鉱は120百万t(銅0.58%)である。鉱床は2000年にNorth社よって発見され、これまでに100mグリッドの試錐調査72孔(38,400m)が実施されている。鉱床はポーフィリータイプで、Batu Hijau鉱山やGrasberg鉱山と同様な品位であるが規模は小さく、酸化鉱と硫化鉱が混在し鉱石処理が難しいという。JVは今後Bayugo鉱床(北方1,200m)等周辺探鉱を継続する。 (2004. 6. 25 キャンベラ 神谷夏実)目次へ タイ・Oxiana社Thengkhamプロジェクトrn Oxiana社(本社メルボルン)は、タイ北部のThengkham銅プロジェクトでの試錐調査の経過を発表した。これによると、浅部で高品位の銅鉱化作用に着鉱しており、露天採掘が期待できる。同鉱床はKhanongプロジェクトから5kmに位置し、ポーフィリーの貫入に伴って生成した一次硫化帯と酸化帯を対象とする。2004年は試錐調査が合計1万mが実施され、鉱物資源量(JORC基準)が算出される見込み。 (2004. 6. 25 キャンベラ 神谷夏実)目次へ タイ・パデン社、亜鉛輸入関税引き下げで対策検討rn Padaeng Industry Co社は、ASEAN自由貿易地域(AFTA)の取り決めに基づいて亜鉛の輸入関税を2007年に1%まで段階的に引き下げることが閣議決定されたことについて、同社への影響を懸念している。このため、低コストの亜鉛鉱石の調達先を探すとともに、亜鉛の輸出比率を現行の20%から15%とし、国内の販売比率を現行の80%から85%に引き上げることとしている。(6月24日(ターンセタキ)) (2004. 6. 28 バンコク 市原秋男)目次へ 江西銅業、パキスタンのSaindak銅鉱山拡張へ投資rn 安泰科によると、江西銅業株式有限公司と数社のパートナー企業は、中国企業(中国冶金建設集団公司)が開発中のパキスタンのSaindak銅鉱山へ投資の可能性について検討していることを公表した。 一方、中国連合銅業有限公司(CUC)(注)が中心となり、国内産銅5社(江西銅業、銅陵有色金属、雲南銅業、金川有色金属、中条山有色金属)と国有貿易公司である中国五鉱有色金属株式有限公司で構成される下部組織 “銅精鉱仕入同盟”(主として共同で海外の供給業者と銅精鉱の加工費(TC/RC)について協議し、最も良い条件で大量に調達することを目指す組織)がリーダシープを取り、Saindakへの投資可能調査を既に行っているとして江西銅業が同様に公表した。 江西銅業の董事長何昌明は「江西銅業とCUCのパートナー企業は、Saindak銅鉱山の生産能力を拡張させ、そこに投資することにより権益取得を目指している」と表明した。 (2004. 6. 23 北京 納 篤)目次へ 中国・銅製錬各社、銅精鉱の輸入量を削減させ加工費アップrn 安泰科によると、中国製錬大手7社(江西銅業、銅陵、雲南銅業、金川有色金属公司、中条山有色金属公司と大冶有色金属公司を含む7社製錬所)は、銅精鉱の加工費及び国内市場での銅価格が低い事等から経営を圧迫されているとし、銅精鉱の輸入量を15%削減するとの計画を明らかにした。また、2004年5月中旬、中国製錬大手7社は第3四半期の銅精鉱の加工費についての最低基準をTC 35U$/t、RC 3.5c/lbと決めた。(2004年第2四半期のTC/RCは26U$/t、2.6c/lb、第1四半期25U$/t、2.6c/lb) これにより、6月上旬、中国製錬大手7社が購入した15,000tの中等レベルの銅精鉱の加工費は、それぞれTC 37U$/t、RC 3.7c/lb、また、カナダからの銅精鉱10,000tについては、TC 48 U$/t、RC 4.8c/lbと、徐々に加工費が上昇してきている。 (2004. 6. 23 北京 納 篤)目次へ 江西地質勘査局、非鉄金属資源の開発に関するプロジェクト公表rn 江西有色金属のホームページによると、5月28日江西省地質鉱産探査開発局は南昌で鉱業権紹介及び企業誘致・資金導入会が開催され、非鉄金属資源の開発に関するプロジェクトが公表された。これらのプロジェクトの主なものは下記の通り。 安遠県園嶺寨鉱区モリブデンの探査rn 于都県灯盞窩―高山角多金属鉱の探査rn 会昌県紅山鉱区多金属鉱の探査及び開発rn 会昌錫徑坑田錫鉱の探査及び開発rn 徳興市八十源金鉱に対する探査rn ●源県天井源金鉱の探査rn 徳興市直源金鉱の探査rn 宜春市五宝山コバルト鉱に対する開発rn 修水県馬井坑金鉱の探査rn 浮梁県棉花塢錫銅鉱の探査rn 修水県渣津砂金鉱の探査rn 浮梁県徐家尖タングステン錫鉱の探査rn 臨川区雪山嶺金鉱の探査rn 宜黄県七家山鉛亜鉛(金)鉱の探査rn 宜黄県厚源銀金鉱の探査rn 樟樹市拿源鉛亜鉛銀鉱の探査rn 楽平市画子山銅金多金属鉱の探査rn 浮梁県坂上銅・モリブデン鉱の探査等。 これらのプロジェクトに対する投資を通し、江西省が国内鉱産資源の最大の省となり、江西省の非鉄金属鉱業の発展に確実な道筋を与えたとしている。 ●=矛の右に攵、下に女rn(2004. 6. 23 北京 納 篤)目次へ Kaztsink社、東カザフスタン州で亜鉛鉱床の探鉱・開発ライセンスを取得rn 6/14付けインター・ファックス社によれば、Kaztsink社(カザフスタン)はテンダーによって東カザフスタン州のDolinnoyeとObruchevskoyeの亜鉛鉱床の探鉱・開発ライセンスを取得した。精密調査は同社Ridder鉱山・選鉱コンビナート(RGOK)によって6年計画で行われる。その後、埋蔵量を評価して2011年には採掘を開始したいとしており、近傍にある二つの鉱床を一体化して鉱山開発し、鉱石はRGOKの選鉱場で処理する予定。計画では、鉱石採掘量は600千t/年、年産精鉱中の亜鉛量は25.6千t、金は1.6tである。 同社の2003年の亜鉛生産量は、対前年比3.7%増の276.8千tであった。 (2004. 6. 18 アルマティ 酒田 剛)目次へ ロシア企業、北部ウラル地域で銅・亜鉛鉱床の鉱山開発に着手rn 6/15付けインター・ファックス社によれば、ロシアのAlexandrinskaya Mining社(チェリャビンスク州)は北部ウラル地域にあるChibachyisk銅・亜鉛鉱床の鉱山開発に着手した。当面の投資額は15~18百万USドルで、今年6月末から鉱山の建設を開始、2006年中の完成を目指す。本格的な採掘は2008年から行われ、当初は年産150千tで、その後550千t/年まで増産される計画。 Chibachyisk鉱床の鉱石は、現在の同社の主力であるAlexandrinsk鉱山(チェリャビンスク州)の選鉱場(処理能力400千t/年)で処理される予定であり、同鉱床の開発に伴って同鉱山からの採掘量は順次減産され、最終的にはChibachyisk鉱床の鉱石と入れ替わることになる。選鉱場の処理能力も550千t/年まで拡張され、銅生産量は現在より37.5%増の17千t/年、亜鉛生産量は25%増の15千t/年となる。 同社は、ロシア第3位の銅生産者Kyshtym Copper-Electrolyte Works(KMEZ社)の系列会社として原料を供給している。 (2004. 6. 22 アルマティ 酒田 剛)目次へ おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。 trnt trnttCopyright©2012 Japan Oil, Gas and Metals National Corporation All Rights Reserved.
