ニュース・フラッシュ
2004年7月5日
調査部
神谷太郎
CVRDのNoranda買収について
7月1日以降、複数のメディアが伝えるところによると、CVRDの親会社であるValepar社(52.3%)の役員会は6月29日に、CVRDによるNoranda社の買収を承認した。買収費用はUS$30億。CVRDは6月28日にブラジルの鉄鋼メーカーCST(Companhia Siderurgica de Tubarão)の権益を世界最大の鉄鋼メーカーである欧州のArcelor社にUS$578百万で売却することを発表しており、これがNoranda社の買収資金に使われるとも伝えられている。また、Noranda社の買収については、Brascan社が保有する42.7%のNoranda社の権益を買収する方法と、市場に流通している株式を取得する方法が検討されているが、いずれにしろ51%以上の権益の取得を目指している。このため、7月2日に正式に開山したブラジルSossego銅鉱山の権益と引き換えにNoranda社の株式を得ることが検討されている。
