ニュース・フラッシュ
2004年7月8日
アルマティ
酒田 剛
ロシア、法改正で資源利用ライセンスの認可を連邦政府に一元化の方針
7月1日付けロシア・ベドモスチ紙によれば、ロシア天然資源省は現在の地下資源法を改正して石油や金属資源の採掘権等の審査を連邦政府に一元化し、地方政府の関与を排除する方針を明らかにした。現行の地下資源法では、事業者が資源利用ライセンスを取得する場合、天然資源省と、鉱床が存在する場所の地方政府(連邦構成主体)の行政機関、の双方が認可等の手続きを行うと規定されている。Trutnev天然資源相は、現在の非効率なシステムが地方政府と企業との不正を生む側面になっていると指摘し、天然資源省では傘下の特別委員会が単独でライセンスを交付する仕組みに改め、3~6か月を要している審査期間も45日間に短縮、これによって手続きの透明化も図られるとしている。
天然資源省は、これら地下資源管理のための新規則を新たな法律として導入すべく、国会スケジュールを睨みながら年末までに議論を終えたい意向。
