ニュース・フラッシュ
2004年7月13日
アルマティ
神谷夏実
豪・2003年度開発投資増加
ABAREは2004年6月期の鉱業投資動向を発表した。2003年度(2003年7月から2004年7月、一部予測を含む)の投資額は102億豪ドルで、97年度のピークに匹敵する記録となり、ABAREは、2004年度も引き続き投資が増加するとみている。金属関係は24.3億豪ドルを占め前年を12%上回ったが、2004年度も25.6億豪ドルと高い予測となっている。また、2004年4月までの6か月間の完成案件の投資金額は49.6億豪ドルで、内訳は石油天然ガス30億豪ドル、鉄鉱石10億豪ドル、石炭7億豪ドルで、ベースメタルでは、Endeavour鉱山(CBH Resources、1億豪ドル)であった。鉄鉱石では旺盛な中国の需要が反映し、PACEプロジェクト(BHP-B)、Yandicooginaプロジェクト拡張(Rio Tinto)等が完成した。
今後豪州での主要なプロジェクトとして、Gradstoneアルミナ精錬所拡張(COMARCO、15億豪ドル)、Pinjara及びWorselyアルミナ精錬所拡張(BHP-B)(7億豪ドル)、Yabuluニッケル製錬所拡張(BHP-B、5.6億豪ドル)等がある。Yabuluニッケル製錬所の拡張は、Ravensthorpeニッケル鉱山の開発に合わせて行うものである。ABAREはこれらのプロジェクトも中国の需要増の影響が反映しているとみている。
