ニュース・フラッシュ
2004年7月19日
アルマティ
市原秋男
インドネシア・保護林での13社の操業再開、国会が承認
保護林での採掘を原則的に禁じた森林法(1999年第41号法)を一部改正する2004年第1号緊急政令は、15日国会採決が行われ、賛成131票、反対102票で承認された。
プラコサ林業相は、国会承認で緊急政令の是非をめぐる論争に終止符が打たれ、鉱業分野の法的確実性が確保できるとの見解を表明。政令は今後法制化され、2004年第4号大統領令と統一的に施行されるとの見通しを示した。
13社に対する操業許可をめぐっては、150社近い他の鉱業事業者の提訴も予想されるが、同相は許可対象を拡大しないとの方針を示している。
一方、環境団体のインドネシア環境フォーラム(WALHI)等は、今回の国会承認を「外国利益を優先して法を踏みにじった」などと強く批判、同政令の違憲性につき提訴することも視野に入れている。(7月19日News net Asia、Mining Indonesia)
