ロシア・Copper Group社、設備増強で2004年電気銅生産量130千tを予定

　7月23日付けインターファックス社によれば、ロシアのCopper Group社は傘下のOrmet Mining & Milling Complex(Ormet社：オレンブルグ州)の設備を拡張して25%増強、鉱石生産能力を1百万t/年とした。投資総額は8百万USドル。拡張工事はRIVS社とサンクト・ペテルブルグのMekhanobr Engineering社のJ/Vが担当、選鉱設備にRIVS社の最新技術を導入して銅・亜鉛鉱石処理の高効率生産性を実現した。今回の増強は、2004年初めに行われたDzhusinskoye銅・亜鉛鉱床(山命10年)の開発と同様、Copper Group社の資源確保戦略上、重要な位置付け。Ormet社のBarsuchii LogとDzhusinskoye銅・亜鉛鉱山から生産される銅精鉱は、粗銅を生産するKarabashmed社の主要な原料であり、最終的にはKyshtym Copper-Electrolyte Works(KMEZ社)で電気銅にされる。
　2004年設立されたCopper Group社は、Karabashmed社、KMEZ社に加え、銅スクラップから電気銅を生産するNovgorod Metallurgical Plantも傘下に持つ。同社は2004年上半期に約63千t(KMEZ社：43,000t、Novgorod Metallurgical Plant：18,949t)の電気銅を生産し、2004年生産量としてロシア第3位となる130千tを予定している。