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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2004年8月18日 北京 納 篤

日本の非鉄ベンチャー企業、中国で日本初の鉱山開発準備着々と前進

 鉱山開発ベンチャー企業とも言えるフィードバックコーポレーション(本社:広島)は、黒竜江省鉄力市における徐老九鉛・亜鉛鉱山の採掘準備、及び選鉱場建設を本格化させている。同社は中国国家環境総局から非常に厳しい環境規制の中で新規選鉱場建設の認可を取得している。これは中国政府が環境保全に力を入れ、環境重視を打ち出す中の厳しい規制をクリアーしての選鉱場建設認可の取得は極めて稀なケースと言える。現在建設中の選鉱場は、処理能力300t/dayで年間精鉱3万t(亜鉛2万t、鉛1万t)を生産する予定。選鉱場建設は本年6月に着手し、当初予定の11月操業に向け急いでいたが、資機材調達等の遅れにより現在では12月の操業開始を目指している。生産した亜鉛精鉱は日本向け、鉛は中国国内向けに販売するとしている。
 なお、同社は2001年に遼寧省で日中合弁の鉱山運営会社である本渓東方鉱業有限公司(資本金:約4,500万元、中国側大連五金鉱産進出口公司51%、フィードバック社49%)を設立し、併せて蜂蜜鉄・亜鉛鉱山の採掘権を取得している。選鉱場に鉱石供給する徐老九鉛・亜鉛鉱山は、銀を含む鉛・亜鉛を主とする多金属鉱床で、金属量が鉛、亜鉛併せて50万t(推定可採鉱量:530万t)。

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