ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 金 銅 ベースメタル
中国・金隆銅製錬所の拡張工事、2005年8月までに完了
安泰科によると、金隆銅製錬所は2004年4月より着手している銅製錬能力拡張工事に関し、現状では2005年8月に完了する見通しであるとしている。これは現在、カソードの年間生産能力15万tを21万tに拡張するもので、当初の計画では2006年までの完成を考えていたが、その後2005年6月頃には完了する見込みと報じていた。
金隆製錬所の生産計画にとって、銅の輸入精鉱確保はカソード生産の重要な鍵となっている。金隆製錬所の輸入銅精鉱は、2003年初頭ではT/C、R/Cは12$/t、1.2¢/lbでしかなく、また2004年の第1四半期では25$/t、2.5¢/lbでしかなかったが、最近では67$/t、6.7¢/lbとなり、急激に条件が改善されてきていることから、拡張工事を急いでいる。なお、2004年の生産計画は15.5万t、2005年は18万tを計画している。
なお、同製錬所は、投資総額は429百万元(US$51.8百万)で、その内38.9百万元が硫酸回収システムの近代化に当てる。今回の拡張工事はカソードの生産能力アップのみならず、排煙の環境対応向上にも資するとしている。金隆公司は1992年に設立、1997年に10万tの能力で銅製錬を開始し、2002年には15万tに生産能力を引き上げた。さらに、年間50万tの硫酸の生産と金、銀及び副産物も回収している。
