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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2004年9月6日 リマ 辻本崇史

ペルー・Las Bambas銅鉱床の開発オプション権をXstrata社(スイス)が落札

 エネルギー鉱山省(8月31日付)他によると、投資促進庁(Pro-Inversion)は、8月31日、Las Bambas銅鉱床(推定鉱量5億t以上(銅品位1%以上))の開発オプション権譲渡に係る入札を行い、Xstrata社(スイス)が121百万ドルで落札した。
 これによると、入札には同社の他3社が参加し、政府が事前に定めた最低応札額40百万ドルに対し、各社の応札額は、CVRD111百万ドル、BHP Billiton社106.1百万ドル、Phelps Dodge社50.02百万ドルであった。本落札を受け、正式の契約締結は10月1日が予定されている。
 契約条件のポイントは、

  • 応札額121百万ドルの内、91百万ドルは契約締結時、残りの30百万ドルは開発オプション権の行使時等に支払われ、総額の約半分の62百万ドルは地元Apurimac県のインフラ整備等の社会開発に向けられる。
  • 操業に至った場合、総販売高の3%を鉱業ロイヤルティーとして徴収(入札条件として規定)し、これは全額、地元のApurimac県に配分される。
  • 開発オプション権行使までの猶予期間(探鉱期間)は4年だが、さらに2年間の延長が可能。開発を行う場合は、10億ドル以上の開発投資か、5万t/日以上の鉱石処理能力を有するプラントの建設義務がある。

 なお、本落札に対し、政府、民間、地元関係者等、総じて歓迎ムードである。

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