ニュース・フラッシュ
2004年9月20日
アルマティ
酒田 剛
カザフ政府、地下資源法見直しの必要性について発言
9月15日、カザフスタンのアルマティで開催された“Mining World Central Asia 2004”で、同国地質鉱物保護委員会のBulat Uzhkenov委員長は、地下資源利用分野における効率的な資源利用の観点から地下資源法を見直す必要があると発言した。かねてより問題が指摘されている選鉱作業等の加工分野では現行の地下資源法が適用されないことに関して、新たな枠組みを導入することが不可欠だとし、地質鉱物保護委員会を中心として草案を検討中であることを明らかにした。CIS諸国政府間委員会が策定した地下資源法典を見本として、検討を行っていることも述べた。現在、カザフスタンにおいて活動している内外の投資家の権利と利益を保証し、国家にとっても有益な新たな関係を構築する必要に迫られているとし、このような観点から地下資源法の見直しを行うことが重要だと示唆した。議会上院でも資源利用や石油採掘に関する変更や追加法案が検討されているとされ、これによれば、変更点として国による調整機能の強化が規定される模様。
