閉じる

ニュース・フラッシュ

2004年10月4日 バンクーバー 中塚正紀

Inco社、近日中にゴロプロジェクトの決定か

 フランス領ニューカレドニアにあるゴロ・ニッケル鉱床開発の再開を検討していたInco社は、検討結果を10月19日に公表すると発表し、Goro Inco社長は本プロジェクトを妨げるものはないと思うと語った。再開されば、年間6万トンのニッケルの生産が2007年から可能となる。本プロジェクトは、2002年12月、莫大なコスト高で開発が中断、生産開始が大幅に遅れていた。
 再開発には17億USドルを要するといわれており、再検討前のコストにくらべ5億USドルを削減できたことから、役員の多くは再開に賛成を示している。
 また、同社は、住友金属鉱山?鰍ニフランス政府(BRGM Mining Agency)に少数株を所有してもらうとともに開発費用の一部を負担してもらう事ができないか、話し合いを進めている。しかし、不安材料は、米ドルの下落によりコスト削減効果が、3億USドルまで減少している点で、当面はヘッジングで問題の回避に努めるとしている。(2004年9月29日付ファイナンシャル・ポスト、プレスリリース)

ページトップへ