ニュース・フラッシュ
2004年10月21日
バンクーバー
中塚正紀
中国政府筋、Noranda社買収は戦略の最初のステップ
地元情報によると、Globe & mail社が火曜日に中国外務大臣に行ったインタビューで中国は原材料調達について海外に目を向けざるを得ず、中国政府によるカナダの世界的な鉱山会社であるNoranda社購入の試みは、カナダにおける資源の権益取得の大きな計画の始まりであると語った。
急速な経済成長により、我々は強烈な原材料の供給不足に直面している。我が国がどれだけ資源ポテンシャルを有しているかは、もはや問題ではない。13億人でそれらを分ければ、非常に小さなものでしかない。中国政府としては、中国企業によるカナダへの投資、特に資源探鉱分野であることに非常に勇気付けられている。
更にNoranda社の買収に関して連邦議会議員の間で問題となっている中国Minmetals社による強制労働問題について次のように述べた。中国による開発は、何人をも脅かすものではなく、彼らの利益を危うくするものでもない。中国による平和な開発は最大の利益だけでなく、世界中の人々に共通の利益をもたらすものだと語った。
また、同大臣は、具体的な取引については、言及しなかったが、中国の政府系石油会社の2社がアルバータ州のオイルサンドへのメジャー権益の確保を考えており、他の中国企業もカナダ企業がエクアドル及びモンゴルにおいて保有している海外資産に興味を示していると語った。
