ニュース・フラッシュ
2004年10月30日
北京
納 篤
第16回日中レアアース交流会議、広東省で開催-稀土鉱物生産及び精製分離製品生産は微増で高付加価値化へ、中国国内需要は大幅に増加-
中国広東省広州東莞市において10月26日から28日の間、日本側経済産業省、中国側中国側国発展家改革委員会の間でレアアース交流会議が行われ、中国側から2003年のレアアース鉱産物と精製分離製品の生産は全体として比較的適正な生産状況となった旨のコメントと共に、次の通り生産量、需要量についての報告があった。
- 2003年のレアアース鉱産物の生産量は9.2万トン(REO換算)で対前年比4%の増加。その中で、包頭鉱が5.4万トン、四川鉱が1.5万トン、イオン型希土鉱が2.3万トンとなった。
- 精製分離製品の生産量は7.8万トンで対前年比4%の増加であった。付加価値の高い酸化物とレアアース金属の生産量は製品総量の57.7%。
- 新素材分野は急成長を見せ、新規参入企業が加わり、全体としての生産能力が大幅に増加。特に、ネオジム鉄ボロン磁性体の生産量は1.5万トンで、対前年比50%の増加。その中、焼結ネオジム鉄ボロンの生産量は1.37万トンで、対前年比52%の増加。粘結ネオジム鉄ボロン生産量は1,300トンで、対前年比30%の増加。
