ニュース・フラッシュ
2004年11月8日
バンクーバー
宮武修一
BC州投資環境:最近の改善努力
2001年の州政府の政権交代以来、改善がめざましいカナダ・ブリティッシュコロンビア(BC)州の鉱業投資環境につき、11月4日、エネルギー鉱山省(Ministry of Energy & Mines) に対して、最近の取り組みを取材した。
エネルギー鉱山省の取り組みは多岐にわたるが、現状最も力を入れているのは、先住民への教育。先住民が操業鉱山の職員として参加できるよう職業訓練を重点的に実施している。これにより彼らの経済的安定が得られ、鉱山開発の理解へと結びつく。一方で鉱山会社各社に対しては、先住民の雇用を担保するための契約を取り付ける努力を行っている。このほか鉱区申請をより簡便にするために、ペーパーステーキング制度を12月ないし1月を目処に新たに導入する予定。今後は現地作業を行うことなく机上操作のみにより鉱区申請することが可能になる。今後とも十分確立している環境基準は維持しつつ、投資環境改善のための各種制度を整備してゆく考え。

