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プラチナ2005年は7年ぶりの供給過剰
11月16日 Johnson Mattey社と田中貴金属工業(株)は、「Platinum 2004 Interim Review」に関する記者会見で、2004年のプラチナ需要は前年比1%未満の微増で市場の需給はほぼ拮抗、また、パラジウムは引き続き大幅な供給過剰となり、価格の上昇は抑制されるであろうと発表した。その概要は以下の通り。
2004年のプラチナ総需要は、自動車産業やガラス産業での拡大が見られるが、宝飾品メーカーによるプラチナ購入量の低迷により相殺されて、前年を1.6トン上まわり201.3トンとなる。一方、供給は、ロシアの売却量は減少するがカナダや南アの増産によって相殺され、前年を7.2トン上まわり200トンとなり、需給バランスは1.3トンの不足が予想される。価格に関しては、2005年度以降は7年ぶりの供給過剰となり、今後6か月間のプラチナ価格はやや弱含みの1オンス760ドルから880ドルで推移すると予想する。
パラジウムについては、自動車産業からの購入量拡大と中国での宝飾品への導入により、需要が前年比22.7トン増の191トンになる。供給に関しては、スティルウォーターの在庫売却が市場に流入するなど、2003年を21.8トン上まわり222.7トンとなり、需給バランスは31.7トンの供給過剰が予想される。2005年以降も引き続き大幅な供給過剰で、今後6か月間のパラジウム価格は引き続き下げ圧力にさらされ、1オンス160ドルから250ドルで推移すると予想する。
