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- 銅 ベースメタル
国際銅研究会の速報
国際銅研究会は、11月10日、世界の銅需給に関する2004年8月速報を発表。2004年1~8月の見かけ地金需給は64.3万トンの生産不足(前年同期は30.1万トン生産不足)となった。2004年1~8月の報告された全在庫の減少は81.5万トン。2004年8月の地金需給は6.4万トンの生産超過(季節調整後の数字では1.7万トンの生産不足)であった。生産不足量は最近3か月で減少してきており、地金在庫減少の減速とも一致している。
2004年1~8月の世界地金消費は前年同月比5.9%増加であった。例年7~8月の需要は減少する時期であり、季節調整後でみると最近3か月間の地金消費にはほとんど変化がなかった。
2004年1~8月の世界鉱石生産は前年同月比3.2%増加。8月の鉱山稼働率は7月と比べて若干下がったものの鉱石生産は順調である。精錬所の稼働率は80.6%まで上がったものの平均的なレベルを未だに下回っている。2004年1~8月の世界地金生産は前年同期比2.7%増加(1次0.7%増、2次18.0%増)であった。
2004年10月末在庫は、主要金属取引所(LME、COMEX、SHFE)合計で14.9万トン、先月末からは0.8万トンと若干の減少、LMEとCOMEXの在庫レベルは減少したものの、SHFEは増加した。2003年末からの金属取引所の在庫レベルは65.7万トンの減少となった。2004年10月のLME cash price平均は、3,012.2米ドル/トンであった。
注) | 国際銅研究会の7月速報で2004年7月の銅消費量が対前年比で約20%減少したことで注目される中国の8月の銅消費量は、対前年比5.5%減の245.7千トンと依然減少傾向が続いている。 |

