閉じる

ニュース・フラッシュ

2004年11月25日 北京 納 篤

中国・五鉱集団公司ノランダ社買収交渉は期限切れか

 現地鉱業関係誌によれば、ノランダ社は11月16日に買収に関し中国五鉱集団公司を排他的優先買収交渉相手とせず、他の企業と交渉を進めることを決めたと報じた。現在中国五鉱集団がノランダ社との排他的交渉の優先権を持っているが、引き続きノランダ買収交渉を継続するとしている。ノランダ社によると、これまで7週間の排他的交渉については、ノランダ社は五鉱集団公司からノランダ社役員会で受け入れられる買収案を出すことが出来なかったとしている。ノランダ社の株価総額が60億カナダドルと推算されており、五鉱集団公司が提示している買収額は55億ドルとしている。五鉱集団公司はニッケルの大手需要家である上海宝鋼集団公司、太原鉄鋼集団有限公司及び中国中信集団公司数社中国公司を誘い、ノランダ社の株式100%を買収する資金手当は終わっているという。
 一方、ノランダ社は、昨今の金属価格の改善や、ノランダ社の資源保有量等を考慮すると、更に高い買収価格を期待しても良いと考えているという。先日開催されたChina Mining 2004に出席していた上海ノランダ社の職員の話しでも「問題は買収額」と言っていたが、今後、中国五鉱集団公司以外に交渉相手を広げて買収先を探すのか、中国五鉱集団公司が買収額を上げて交渉を続けていくのか、目が離せない状況が続きそうだ。

ページトップへ