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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル レアメタル
2004年11月25日 北京 納 篤

中国・金川有色金属集団公司、2004年以降のニッケル生産は順調に増加

 現地鉱業関係誌によれば、金川集団公司の2004年のニッケル生産量は対前年比27%増の77,000トンとなり、銅生産量は30%増の130,000トンとなる見込みである。
 金川集団公司の2003年のニッケル生産量は60,588トンで、2004年1月~10月のニッケル生産量は既に64,000トンとなり、2003年を3,500トン上回っている。
 11月24日より中国海南島で開かれたニッケル、コバルトのセミナー(有色金属鉱業協会主催、国際ニッケル研究会、コバルト開発協会等が協賛、金川集団、吉林ニッケル工業公司、INCO他がスポンサー)において、安泰科のプレゼンテーションでは中国国内、特に金川銅-ニッケル鉱床周辺でのニッケル原料の増加には否定的であるものの、海外企業との原料調達交渉が功を奏し、金川有色金属集団のニッケル原料手当は当分の間は問題なく、ここ数年は生産量を増加させるとの推測を示した。その理由として、金川集団と豪州企業、スペイン企業との提携が挙げられる。2004年4月からSally Malay社から6,000トンのニッケル精鉱を確保、また2005~2009年の間、WMC社から12万トンのニッケルマットを確保、他に3年契約でFox ResourceのRadio Hillからニッケル鉱石30,000トン(金属量)を調達することが決まっており、また、2004年第2四半期よりスペインのRio NaceaからNi-Co-PGM精鉱10,000万トン(金属量)が確保できるとして材料確保はほぼ出来ているという。

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