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ニュース・フラッシュ

2004年11月29日 アルマティ 酒田 剛

ロシア・Renova社、南アのPGM資源に注目

 地元業界紙等によれば、ロシアRenova社は南アフリカ共和国で白金族金属(PGM)資源に関する事業展開を目論んでおり、11月19日、ロシアと南アが行った貿易経済協力に関する両国政府間会合で、南ア側は同社の提案したPGM採掘・処理事業の開発と貴金属処理の技術供与に対して関心と理解を示した。Renova社は、同社所有のYekaterinburg Non-ferrous Metals Processing Plant(PGM、金・銀の精錬所)で培ったPGMの加工処理に関する最新技術を供与する見返りに南ア側にPGM精鉱の長期供給を提案した他、PGMの鉱床開発に関するJ/V設立、既設備の更新・近代化に対する投資、鉱山施設や処理工場の新設、PGM塩の供給手配などを提案したとされる。
 Renova社は冶金、石油、機械工業、鉱業、化学工業、食料品産業、エネルギー産業、インフラなどの各分野で幅広くビジネスと投資を展開しており、その主な傘下のSUAL社は、世界トップ10に入るアルミニウム生産者であり、ロシアのボーキサイトの90%を、アルミナの60%を生産している。

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