閉じる

ニュース・フラッシュ

2004年12月1日 ロンドン 嘉村 潤

Xstrata社、WMC社買収提案の声明を豪証券投資委員会に提出

 Xstrata社(スイス)は、11月30日、WMC社買収提案に関する書類とその声明を豪証券投資委員会(ASIC)に正式に提出したと発表した。書類はWMC社や豪証券取引所にも送付され、声明では、1株当たり6.35豪ドルの現金での買収を詳細に説明、WMC社株主がこのオファーを受けるかどうか決定する際に考慮すべきことについて説明している。
 声明の主要な点は、以下のとおりである。

  (1) Xstrata社のオファーは、WMC社の2002年の事業部門ごとの分社以降、公式提案された唯一のオファーで、これがなければWMC社株式はこの価格を大きく下回って取引されるリスクがある。このオファー価格は、投機買いが起きる前の市場価格に対して29.1%のプレミアム、過去6か月の加重平均に対して29.3%上回っている。
  (2) 受け入れれば、株主は直ちに確実な現金価値を実現でき、又、WMC社の資産の信頼性とパフォーマンスの改善で持続的な価値を提供できる。
  (3) 歴史的に高い金属価格が将来も続く保障はなく、現在のWMC社株式価格は買収の期待から上がっているものである。
  (4) オファーは、株主のOlympic Dam鉱山拡張に伴う開発やファイナンスの大きなリスクを取り除くものであり、特に、最近発表された同鉱山の資源量増加は、経済的に追加採掘がなされることを意味せず、同鉱山拡張の大きなリスクは依然としてあることに留意すべきである。

ページトップへ