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ニュース・フラッシュ

2004年12月6日 バンクーバー 中塚正紀

Barrick Gold社、ロシアへの投資を新たに契約

 TorontoのBarrick社はロシアとカザキスタンで探鉱開発事業を行っているアイルランドのCeletic Resource Holdings社の権益9%を2,800万USドルで購入すると発表した。Barrick Gold社は2004年初旬に、シベリアで金開発を行っているイギリスのHighland Gold Mining社の権益17%を8,400万ドルで購入しており、この投資はBarrick Gold社にとって2番目のロシア地域への投資になる。Celetic Resource Holdings社はカザキスタンで2鉱山を運営している他、ロシアで2番目に大きな金鉱山、Nezhdaniskoye鉱山(金埋蔵量2,800万オンス、銀埋蔵量1億オンス)の50%の権益を所有しており、現在、残りの50%を購入する話し合いを行っている。落札後、Barrick Gold社はワラント債の売買で権益を2007年12月までに4.5%増加するオプションがある。さらに、Celetic社がNezhdaniskoye鉱山を100%取得した場合、1.95億ドルで51%の権益を購入できるオプションが契約に組み込まれている。
 Barrick Gold社は生産を2007年までに40%増加させるため、南アメリカやアフリカ、オーストラリアなどに投資しており、ロシアと中央アジアが新たな未開発地帯と考え進出を図っており、その結果、Highland Gold Mining社とCeletic Resource Holding社への投資となったと考えられる。なお、Barrick Gold社のこうした動きは、カナダ企業のロシア投資への興味が膨らんでいるあらわれであると見られている。

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