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- 銅 ベースメタル
国際銅研究会の月報(2004年12月)
国際銅研究会は、12月10日、世界の銅需給に関する2004年9月速報を発表した。2004年1~9月の見かけ地金需給は77.7万tの生産不足(前年同期は39.9万t生産不足)となった。2004年1~9月の報告された全在庫の減少は84.5万t。第3四半期の地金需給は、8月の生産超過が9月の生産不足(7.3万tの不足)でバランスし、全体としてはバランスしたが、季節調整後の第3四半期の地金需給では10万t以上の生産不足となった。
2004年1~9月の世界地金消費は前年同期比6.1%増加であった。例年需要が減少する7~8月から9月は需要が回復し、季節調整後の数字で前年同月比4.7%上昇した。2004年1~9月の地域別地金消費では、EU 15か国で1.5%減であったものの、中国5.6%増、日本6.6%増、米国9.4%増、ロシア28.4%増となった。ロシアの消費増は、銅地金輸出がワイヤーロッド輸出にシフトしたことが大きく影響している。
2004年1~9月の世界鉱石生産は前年同期比3.9%増加。2004年1~9月の世界地金生産は前年同期比3.0%まで増加(1次1.7%増加、2次12.8%増加)した。精錬所の稼働率は上昇傾向が続き83%に達した。
2004年11月末在庫は、主要金属取引所(LME、COMEX、SHFE)合計で11.9万t、先月末からは3.0万t減少、全ての取引所在庫で減少した。2003年末からみた在庫レベルとしては68.7万tの減少となった。2004年11月のLME cash price平均は、3,122.8USドル/tであった。
