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ニュース・フラッシュ

2004年12月14日 サンティアゴ 中山 健

アルゼンチン・Agua Rica鉱床2006年から開発開始か?

 11月22日付け地元紙は、アルゼンチンCatamrca州Agua Ricaポーフィリー銅・金・モリブデン鉱床の開発が2006年から開始される可能性があることを報じた。同鉱床の権益100%を有するNothern Orion社は、2004年10月にF/Sを開始し2005年6月には終了する予定。Bjo de la Alumbrera鉱山の操業が順調であることからF/S後ただちに開発に入りたいと同社CEO David Cohen氏は語っている。また同社は50%以下の権益売却の方針で、近隣のBjo de la Alumbrera鉱山から精鉱を買鉱している韓国LG-Nikko社が30%の権益獲得を表明している。開発コスト7億ドル、生産コスト70¢/lbという情報もある。Agua Rica鉱床は、Bjo de la Alumbrera鉱床の東約35kmに位置しており、最初の鉱徴は1918年に発見された。1993年にBHP社が参入、2003年に権益(72%)をNothern Orion社に売却した。同鉱床はアルゼンチンの内陸部にあり、開発に当ってはBjo de la Alumbrera鉱山のインフラを活用する方法が考えられるが、Nothern Orion社はBjo de la Alumbrera鉱山の権益12.5%を所有していることからその可能性が高いものと予想される。なお鉱床の規模は、鉱量:7.5億t、銅:0.62%、モリブデン:0.037%、金:0.23g/tである。

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