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ニュース・フラッシュ

2004年12月27日 サンティアゴ 中山 健

ブラジル・CVRD湿式製錬プラント建設

12月14日ブラジルCVRDは湿式製錬プラントを建設し、2007年第2四半期までに稼動を始めると発表した。同社の発表によると、これは、銅硫化精鉱から銅を回収する新しい技術開発のためのプラントで、年産1万トンのカソードを生成する能力を有する。この湿式製錬方法は、加圧酸化に引き続くリーチング、SX-EWにより銅を回収する方法でCominco Engineering Services Ltd. (CESL)が開発したもの。低い環境負荷はもとより、不純物を含む精鉱処理能力、生産規模のフレキシビリティーおよび優れた副産物回収能力といった技術的、経済的優位性を有する。Sossego鉱山の鉱石をこの試験プラントに使用し、2年間生産する。この間に湿式製錬のフィージビリティーを検討し、カラジャス地域のSalobo鉱床を含む他の鉱床開発に向けた本格的プラント建設の指針とする意向。
 この試験プラントの建設費は5.8千億円の見込み。このプロジェクトの成功は、CVRDが世界の主要銅生産企業の一員になるための重要な事業と位置付け、その成功に大きな期待を寄せている。

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