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- 鉱種:
- 亜鉛 ベースメタル
モンゴル・贅包亜鉛鉱山、2005年8月竣工へ
中国有色建設集団公司によると、2004年11月30日、同集団傘下の中国有色金属建設株式有限公司はモンゴルの贅包亜鉛鉱山開発プロジェクトに関する特別会議を開き、2005年8月に贅包亜鉛鉱山を竣工させる旨の決定をした。
贅包亜鉛鉱山開発プロジェクトは中国及びモンゴルの合資によるプロジェクトで、株式比率は中国有色金属建設株式有限公司51%、モンゴル側(国)49%。同鉱山の建設は中国政府による特恵貸付制度が用いられ、建設に3,800万USドルを投資する計画となっている。贅包亜鉛鉱山は露天掘り鉱山で、採掘可能な亜鉛金属量は103万t、平均品位は12%~13%となり、不純物少ない。
贅包亜鉛鉱山開発は、中国にとってモンゴルでの最大の資源開発プロジェクトで、中国・モンゴル両政府にとって双方利益になるものとして歓迎されているという。2003年6月には胡錦涛主席がモンゴルを訪問する際、贅包亜鉛鉱山開発を中国・モンゴル協力プロジェクトの模範工事とさせると明言しており、2000年4月にモンゴル大統領はプロジェクトの定礎式に出席し、また、2004年5月には在モンゴル中華人民共和国大使館高樹貿大使、モンゴル副総理がはく土発破式に出席するなど中国側はかなり重要視している。
贅包亜鉛鉱山建設プロジェクトは、2003年10月より建設が開始され、計画通り進めば2005年8月に竣工する予定。亜鉛鉱の設計生産能力は採掘・選鉱量が30万t/年、亜鉛3.6万t/年(金属量)の亜鉛精鉱を生産し、全ての亜鉛精鉱は中国国内向けに販売される予定。
