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ニュース・フラッシュ

2005年1月5日 ロンドン 嘉村 潤

Xstrata社、WMC社の買収拒否声明についてコメントを発表

Xstrata社(スイス)は、1月4日、同社が敵対的買収をしかけているWMC社(豪)が同日付で発表した買収拒否声明(Grant Samuelによる評価(第三者評価)を含む)に関してコメントを発表した。第三者評価等の情報を来週にかけてレビューするとしながらも、WMC社の価値を1株当たり7.17~8.24豪ドルとした評価については、為替レート、金属市場価格、割引率、生産量の想定に依存するもので、WMC社株主はこれらの楽観的想定が実現され得るものかどうか注意深くみる必要があるとしている。また、同社は、この評価はWMC社株主と市場に誤解を与えるものとして、WMC社が単独の会社として存在不能な大幅なコスト削減部分1.1億豪ドル(本社事務所とPerth事務所の大幅コスト削減)を想定した評価となっており、WMC社の将来価値をみるものとしてふさわしくないと批判している。さらに、このコスト削減部分を調整するとこの評価の下限値は1株当たり6.50豪ドルを下回り、同社提案の6.35豪ドルに近いものになることも指摘している。

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