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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年1月11日 バンクーバー 中塚正紀    2005. 1. 11 バンクーバー 宮武修一

2005年の銅・金価格の見通し

年末から年始にかけ各誌は主要金属価格について2005年見通しを掲載した。以下は銅と金に関する基調である。
2004年に銅価格は15年来の高値をつけたが、中国の需要増、これに関連した米国、日本の需要増を背景に年初から39%上昇。直近12月の統計をみても、欧州や米国の製造業の指数は過去5か月のうち最大を示しており、依然強い需要が存在するといえる。在庫の一貫した漸減傾向もあり、銅価は2005年を通じて今後とも高値で推移、さらに長期化するのではないかとの楽観的な見通し。
金価格について、米国の双子の赤字拡大を嫌気したドル離れを主な背景に、2004年は16年来の高値を記録。ただし金価格の上昇率は、2002年:25%、2003年:16%、2004年:6%と漸減してきており、2005年の低迷を予想する声もある。他方、米国の減税やイラク軍事展開など、収支改善も依然不透明であることから、今後も金価格が上昇に向かうとの見方など、見通しは様々。70年代前半の金価格の高騰局面との対比もなされるが、当時の高いインフレ率や株価下落の点において、現状とは異なる。

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