ニュース・フラッシュ
2005年1月19日
その他
市原秋男
インドネシア:国営Antam 2004年生産目標を達成
PT Aneka Tambang(Antam)社は、西ジャワ州ボゴールのPonkor金鉱で3月に発生した火災の影響により生産量が10%下回り3.7tに減少した金を除き、全鉱種で昨年の年産目標を達成したことを明らかにした。
ニッケルについては、目標の7,400tを生産、生産能力は、フェロニッケル第二プラントの改修工事が完了したことから、約1割増強された。
今年は、ニッケルなどの国際市場価格の上昇や中国の需要増が見込めるとして、創業以来最高収益が期待できるとの見解を示している。
また、東カリマンタン州のTayan鉱山の合弁事業契約完了の他に、3つの新規事業を計画していることを明らかにした。
新規事業は、フェロニッケル第四精練プラント(FeNi IV)建設事業と、ニッケル含有鋳鉄事業、HPAL(高圧硫酸浸出)法を採用したニッケル・コバルトの混合硫化物の生産事業で、年内にも生産能力や建設地、材料調達先等の調査を完了する見通しとなっている。
FeNi IVの建設事業は生産能力拡大を目指すものとされ、現在の年産能力は第1工場の4,500~5,000トン。第2工場は分解補修中で、第3工場は2006年初めの運転開始に向け建設中となっている。(バンコク 市原秋男)
