ニュース・フラッシュ
2005年1月20日
北京
納 篤
中国・株洲製錬集団公司、原料確保戦略を整備
安泰科他現地業界紙によれば、湖南省の株洲製錬集団公司は原料調達のための戦略を整備し、新たな原料調達基地を開拓するとともに、加工度を高めた高付加価値化を進める体質改善を進めるとしている。
株洲製錬集団は、自山鉱を持たないため近隣の鉱山から亜鉛精鉱を調達している。福建省尤溪を中心とし、華東、華南の原料市場から調達しているが、安定した原料調達を達成させるために新たな原料調達基地を積極的に開拓している。2004年3月には亜鉛精鉱確保のためチベット株洲製錬鉱業公司を設立させた。四川、内モンゴルなどの地域では現地鉱山会社と共同採掘を進めている。また、2004年7月、同集団公司はパキスタンDuddar鉛亜鉛鉱山に対する共同開発に関する協議書を締結するなど、亜鉛精鉱調達を積極的に推し進めている。
株洲製錬集団は、2004年鉛・亜鉛合わせた生産量が39.3万トン、販売収入44億元となり、中国の亜鉛市場の主導的地位を確立しつつあると言える。
