閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年2月1日 北京 納 篤

中国・主要銅企業の生産量、11%増の154万tを見込む

 安泰科によれば、銅の製錬加工費が大幅に上昇したため、2005年中国主要銅生産企業は生産量を増加させるとし、国内銅生産上位9社(江西、銅陵、雲南、大冶、金川、上海大昌、白銀、上海シン冶、煙台)の銅生産企業の銅地金の生産量は、前年比で11%増の154万tとなる見込み。
 中国国内の銅生産企業はこぞって増産計画を打ち出しており、しかも、現在2005年に必要となる銅精鉱は70%~80%を既に確保しているという。国際市場の銅精鉱に対する供給量の増加は、TC/RCが大幅に上昇する原因となる。2004年11月BHPによると、2005年の中国銅生産企業への銅鉱石供給に対する加工費はTCが83.5ドル/t、RCが5¢/lbで、2004年のt当たりTC36ドル/t及び4¢/lbから大幅に上げられた。現在、現物銅精鉱に対するTCは138ドル/tに引き上げられ、RCは13.8¢/lbに上げられている。
 2004年の中国の銅消費量は320万tとなり、世界の銅地金総消費量の約20%を占め、2005年はさらに9.4%増を予想している。2004年1~10月の中国の銅地金の生産量は167万t、対前年同期比19%の増加となった。推定では2005年の銅生産量は、中国国内の大手9社で前年比11%増、154万tとなる見込み。

 

ページトップへ